8月6日、本校が現在行っているマッセイ大学での語学研修先を訪問しました。昨年同様24名の生徒がマッセイ大学の先生や学生と交流しながら、語学研修の日程の真っ最中でした。仲間とともに研鑽すると同時に、多民族によって成立しているニュージーランドとその文化について学び、3週間を過ごします。

去る6月14日、本校は、高校卒業後に国立マッセイ大学に進学できる連携契約を正式に取り交わしました。今回はその契約成立の確認もあっての訪問となりました。 

マッセイ大学は、北島の南部のとても落ち着いた静かな街、パーマストンノースにあります。マッセイ大学は国家的な使命を受けて、より優れた農産物の産出、食品加工、そのためのマーケット分析、病害虫や気候変動対策、そして牧畜等を支える、農業系や獣医系の学科があることが特徴です。また、経済学や教育学系、航空学など、多くの学部を持っています。

今回の語学研修では、マッセイ大学の農学部の先生にも講義をしていただく予定です。英語はツールですので、英語に慣れるだけでなく、学問や文化への理解が深まり、実り多い3週間になるよう願っています。

ところで、マッセイ大学訪問の前日、中学校でもより長い期間英語圏で学んでほしいと、グレンダウィカレッジを訪問しました。すでに中2の秋にお薦めしているところのターム留学です。オークランド郊外にあるグレンダウィカレッジ訪問は、次年度は中学生がターム留学に参加するようにと、私、中学校長と国際部長の岩川先生とで、ロバートソン校長、レベッカ国際部長と直接面会して参りました。会議の後は校内見学、生徒とも別室で交流を深めて参りました。

幅広く、自立した学びを実践展開しているグレンダウィでのターム、または1年程度の留学をしてほしい。中高一貫校に入学したという強みを活かして、中3の時に、グレンダウィカレッジに飛びこんで研鑽をと願っています。

訪問中に特に感心したのは、私たちを案内してくれた生徒が、勉強はもちろんするけれど、それぞれが自分の得意分野を持ち、その分野で力を発揮していきたいと、説明してくれたことです。私たちを案内する時間が長引き、授業があるはずなのに大丈夫ですか、と尋ねると、「大丈夫です。家でも授業内容をキャッチアップできるし、先生は理解してくれますから。」と答えてくれました。
改めて、上質の教育環境とはと、深く考えさせられた一日でした。    

中学校長 賞雅