家政大構内の新緑が美しい季節になりました。

新入生、フレッシュな新生活の楽しさで輝いています。

先輩は新しい仲間を迎えて、頑張ろうという意欲にあふれています。連休も明けてこれから、皆さんが若葉のように、日々輝いて成長しますよう!

「風立ちぬ」という堀辰雄の小説は昭和の初期に書かれたものです。「風立ちぬ」という言葉は、みなさんには、スタジオジブリ宮崎駿の映画が思い浮かぶでしょう。宮崎駿作品はどれも好きなので、うれしいような、悲しいような。堀辰雄の「風立ちぬ」という小説もぜひ読んでほしいものです。昭和初期の風景や生活様式が読み取れます。

この「風立ちぬ」という言葉は、フランスのポール・バレリの詩集『海辺の墓地』の一説に「Le vent se leve,il faut tenter de vivre.」「風立ちぬ、さあ生きなければ。」(この翻訳は、いざ生きめやも)という訳が付いている)からとっているとされています。(leve の1つめeには´が付きます)

映画にもあったように、結核という当時は不治の病に等しいものでした。愛する節子を高原のサナトリウムで看病する青年の物語です。

高原のサナトリウムに吹く風は、どのようであったか、風立ちぬとは、どのような思いを表すのか、このタイトルに込めた言葉の奥深さについて、いつの日か勉強してほしいと思います。                               

2023年5月10日(中学校長 賞雅)