「生涯学び続ける人」を育てる教育
予測困難な時代をしなやかに生き抜く力を身につけます
KASEIの学び+MYP
ハートとマインドを育てる教育モデル
「愛情・勤勉・聡明」は、東京家政大学第2代学長の青木誠四郎先生の教えで、学生だけでなく、本学園に関わりのあるすべての者が、いつも心掛けている「生活信条」です。
これまで本校は、人の認知的な活動は生活態度の上に成り立つものであるという考え方のもと、ハート(情意)とマインド(認知)である「生活信条」の「愛情・勤勉・聡明」を教育理念とした豊かな人間性を育む教育に取り組んでまいりました。
一方、IB(国際バカロレア)教育は、人間性を重視して、国際的な視野を持ち人類に共通する人間らしさと地球をともに守る責任を認識し、より良い、より平和な世界の構築に貢献する「10の学習者」の育成を目指しています。
まさに、IB教育は、本校の教育理念と符合するものであり、このプログラムを通して、豊かな人間性を備え、社会をより豊かにすることができる資質を備えた女性を育てていくことが、未来に向かっての本校の使命だと考えています。
IB教育の10の学習者像と本校の教育理念
(「愛情・勤勉・聡明モデル」)
本校は、IBワールドスクール(IB認定校)としての認定に向けた申請段階にあります。
IBワールドスクールは、「質の高い、チャレンジに満ちた国際教育に信念をもって取り組む」という理念を共有する学校です。東京家政大学附属女子中学校・高等学校は、このような教育に取り組むことが、生徒にとって大切であると考えています。
学びのPOINT
POINT01未来を生き抜くスキルの習得
変化の激しい21世紀を生き抜いていくためには、生涯学び続ける人(自主的学習者、自律的学習者)にならなければなりません。どんな状況に置かれても、自分の気持ちをコントロールし、主体的に学ぶ人がますます求められています。
本校では、このような人を育てるために、本年度からIB教育の枠組みを利用しています。その一つがATL(学びの方法)と呼ばれるスキルの習得です。中1から中3までの3年間、このスキルを意識的、段階的に育てることで、本学の建学の精神「自主自律」へと向かいます。
- ATLスキル
-
- コミュニケーションスキル
- 協働スキル
- 整理整頓スキル
- 情動スキル
- 振り返りスキル
- 情報リテラシースキル
- メディアリテラシースキル
- 批判的思考スキル
- 創造的思考スキル
- 転移スキル
POINT02プロセス重視の学び
私たちは、学びをプロセスと考えています。「探究→行動→振り返り」のサイクルに終わりはなく、生涯学び続ける人を育てます。学びのプロセスは、学びの方法に支えられ、世界に開けたオーセンティックな(実社会に結びついた)評価課題と理解の表現、フィードバックを通じて、すべての教科をつなぐ概念理解へと向かいます。
また、学習の過程でさまざまなレベルの理解(認知)を求めるアクション動詞を生徒と教師の共通語とすることで、主体的、対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)を実現し、生徒たちを新しい世界の捉え方へと導きます。
- アクション動詞 の例
- 分析しなさい(analyze)応用しなさい(apply)比較しなさい(compare)論証しなさい(demonstrate)論じなさい(discuss)説明しなさい(explain)定式化しなさい(formulate)正当化しなさい(justify)証明しなさい(prove)批判しなさい(critique)つくりなさい(create)解釈しなさい(interpret)予測しなさい(predict)
Student’s Message
-
人に説明する力が身につきました附属高校進学
IB教育に取り組みながら、多くの探究の問いに触れ合うことができるのが家政の魅力です。 一人ひとりがより深く考え、それをグループワークなどで共有する中で、自分とは異なる答えがたくさんあるのだと知ることができます。 英検や漢検などの対策も充実しているため、検定試験にも前向きにチャレンジできます。
-
積極的に参加できる環境があります中学3年生
自分で調べたことを発表する機会やクラスメイトとの活動が多く、授業に積極的に参加できます。 また先生方も親切で質問がしやすいです。 小テスト対策として、授業の休み時間や電車の待ち時間といった空き時間を活用して勉強するよう心掛けています。 中学を卒業するまでに、英検、漢検ともに準2級を取ることが目標です。